三鳥入りヌオーフリーザーの話

デッキレシピ【アシレーヌ軸~ヌオーを添えて~】


・前置き

ヌオー、それは今の水タイプの汎用枠でありかつてポケモンカードLEGENDの時代で活躍したカメックスと同じ特性を持つポケモンである。
エネルギーの移動が強い事は過去にXYの頃のメガサーナイトEX軸のフレフワンやSM初期に一定数いたルナアーラGX軸も証明している。
では何故エネルギー移動が強いのか、今回はそれを解説しながらこの構築について語ろうと思う。

・コンセプト

ヌオーのエネルギー移動を活かした機動力とエネルギーの場持ちの良さを活かしてアシレーヌGXを立て、相手の攻撃を凌ぎながら高火力を押し付けていく構築だ。
2進化のアシレーヌGXを主軸としたので展開は遅めだが、それをカバーできるだけの要素を多く組み込んであるため事故を起こす事は比較的少ない。
盤面が完成してアシレーヌGXをしっかり立てれば2進化GXですら一撃で崩す程の凄まじい火力と相手の攻撃を余裕を持って受けられる高い耐久性でねじ伏せる事ができる。
エネルギー移動の恩恵で場からエネルギーが減りにくく、常に先頭に必要最低限のエネルギーのみが付いている状況を作る事ができ、火力を維持しつつ倒された時の被害を最小限に抑えられるため、安定感が抜群である。

・このデッキのカードについて

・ポケモン

アシレーヌGX


この構築の主軸。2進化というデメリットはあるものの、エネルギーが場にたまった際の技の火力と250もある高いHP、さらには全体を完全に回復するGX技持ちとかなり優秀。
しかし似たような性質の技を持つレックウザGXに火力の上がりやすさと最終的な火力で劣るため、素の耐久力の高さと回復技、ヌオーと組んだ際の火力の下がりにくさと機動力で差別化を図る。

アシレーヌ


地味にエネルギーを加速してくれる、必須ではないが居たら便利な枠。
2進化を4枚も積んで、しかも全員がベンチに置いている間は置物状態というのを防ぎたかったのと、エネルギーの加速手段に乏しいという理由で採用。
一応最低限相手の動きを止める技を扱えるため、場が整うまでの間はこのポケモンを全線に出す機会もある。だが基本は裏にずっと置いておくだけで仕事をするのであまり全線に出ることはない。
上記のアシレーヌGXと合わせて2進化が4枚入っている理由については後述の超ブーストエネルギー◇の項で説明する。

ちなみにアシマリ、オシャマリも相手の動きを制限できる技を持ったものを選んだ。
2進化がメインで進化前も多く積んでいる以上、オシャマリはともかくアシマリを全線に出す機会は少なくないはずなので、事故回避手段としての進化前のポケモンの技も割と重要である。
どの構築にも言える事だが、1進化や2進化を主軸にした構築を組む時はメモリーエネルギーや光るセレビィを採用しない場合でも進化前のポケモンの技や特性を1度意識すると良いかもしれない。
それでもアローラロコンやジュプトルなどの汎用性の高い技や特性を持つ進化前を除いては好みで決めても大きな問題は無い。

アローラキュウコンGX


2進化軸の構築はこのポケモンの存在で間違いなく強化された。
グッチサーチができるためボールや不思議な飴を使った2進化の展開が非常に安定する。
最低限の攻撃性能も持っており、汎用性がかなり高い。

アローラキュウコン


特性で相手のGXをメタれる。火力が低いため遂行速度は遅いが、特性を消す手段が無い今、GXに狩られることは殆ど無い。(ミュウツーGXのサイコブレイクGXなどの例外は存在する)
ただしHPは決して高くないため、非GX軸には投げづらい。GX軸にいる非GXのサブアタッカーにも注意。
また、進化前のアローラロコンは道標一択と言っても過言ではない。
ちなみにGXウルトラシャイニーにフェアリータイプにタイプシフトされたアローラキュウコンが収録されるらしいが、必要なエネルギーが妖妖無とフェアリーエネルギーの割合が多いためこの構築とはミスマッチ気味である。

ヌオー


潤滑油枠。この構築においては自分の場にエネルギーが貯まっていれば良いので先頭に常に攻撃に必要な最低限分だけエネルギーを貼る事ができるのはかなり優秀。
この構築においてはそれだけに留まらず、逃げる時に必要になるレインボーエネルギーを送る事もでき、汎用性が高い。
更にいざとなればサブアタッカー化することもできるハイスペックさを持つ。
ただしHPは120と、指標にされやすい数値なので全線に出すのはできるだけ控えたい。

カプ・テテフGX


特性が優秀なのは言わずもがな。
アローラロコンの技でも持ってくることができるのがこの構築のポイント。
ベンチに残すと負け筋になりかねないと判断した時やもう一度特性を使いたい時は、レインボーエネルギーを貼って押し流すで移動した後にアセロラで回収するという事も可能である。

・トレーナーズ

タイマーボール
進化ポケモンだらけなので使う機会は多いものの、運要素があり安定性は若干低いため1枚のみ採用した。
ハイパーボールやアローラロコンの道標で足りる事もあるがノーデメリットで最大2枚進化ポケモンを持ってこられるのはやはり魅力的。

アクアパッチ
序盤は手札を圧迫する事が多いが中盤以降の立ち回りの幅を広げてくれるため採用。
月輪の祭壇が無い状態でも逃げるを選択したり、ハイパーボールで水エネルギーを落としたりとアクアパッチがあること前提で立ち回れば余裕を持って行動する事ができる。
自分のポケモンが倒された際にトラッシュに落ちたエネルギーを回収してアシレーヌGXの火力を元に戻す事もできるため割と重要なグッズ。

願いのバトン
主にヌオーやアローラキュウコンに付ける。不意のグズマやポケモンキャッチャーで裏のポケモンが引きずり出されて倒されても、付いていたエネルギーを場に残す事ができるため、アシレーヌGXとの相性は抜群。
拘り鉢巻を差し置いてでも採用する価値がある。
ポケモンの道具全般に言える事だが、フィールドブロアーで飛ばされるのが難点。

リーリエ・シロナ・ジャッジマン
3:3:2とドローソースは合計8枚入っている。全体的に見て少なめかもしれない。
友達手帳を2枚挿しているため、序盤でテテフGXをきちんと展開できれば手札事故を起こす事は少ない。

グズマ
高火力の押し付け、起点回避、月輪の祭壇が無い時の逃げるエネルギーの節約など非常に汎用性が高い。
ただし友達手帳の存在があるのと、他のサポートとの兼ね合いでそれほど使用機会に恵まれないため2枚に抑えた。
それでも対面を狙った攻撃が多いこの構築においてはとても便利なサポートである。

アセロラ
アローラキュウコンGXやテテフGXの特性を再発したり負け筋になりそうなポケモンを回収したりとあれば便利なサポート。
たねポケモンに使えば純粋な回復ソースとしても扱える。
また、満タンだったポケモンにレインボーエネルギーを貼って押し流すで移動してから回収というコンボもでき、中々面白い。
便利ではあるが使える場面が限定的なのと、友達手帳の存在から1枚のみ採用した。

ルザミーネ
スタジアムを割られても回収して再展開させたり、他のサポートを回収したりと有利な状況を維持するためのサポート。
特にスタジアムを回収できるカードは現在カルネを除くと唯一であり、山札からスタジアムを回収する手段もポワルンくらいしかいないため、1枚のスタジアムでやり繰りするのは有利な状況を押し付けたり不利な状況を作らせない上で非常に重要。
オマケでドローソースやグズマ、アセロラを再発できるようになるのも偉い。ただしルザミーネ自体もサポートなので、連投が効かないのには注意。

せせらぎの丘
あれば便利な枠。序盤以外は基本腐るので後半以降に引いた場合相手のスタジアムを割るためのカードと割り切った方がいいかもしれない。

月輪の祭壇
この構築においてはとても重要なスタジアム。
ヌオーやレインボーエネルギーと組み合わせる事により、相手の攻撃の受け回しやアタッカーの切り替えをノーコストで行う事ができるようになる。
ただし本来水タイプとシナジーがあるスタジアムではなく、本来シナジーがある相手の超タイプや悪タイプを軸とした構築に恩恵を与えてしまう点には注意。

超ブーストエネルギー◇
2進化を合計4枚入れた理由がこのエネルギーである。2進化が3体以上展開されていればたった1枚で全てのタイプに対応するエネルギー4個分になるため、アシレーヌGXの火力を1枚で80上げる事ができる。
ベンチのアシレーヌGXやアシレーヌに付いていても効果を発揮するため常にベンチにある状況を作るといい。
勘違いしやすいが、2進化が3体以上立っている状況でも2進化以外に付いていればただの無色エネルギー1個分なので注意。
プリズムスターなので1枚しか入らず、割られると回収が効かないのも難点。

レインボーエネルギー
月輪の祭壇の効果で逃げるエネルギーを節約する事を目的に採用。
実はアローラキュウコンGXを攻撃可能にしたり、ダメカンが乗る効果を利用してアセロラで回収したいポケモンに手貼りしたりと本来の目的以外にも色んなシナジーがある。
当たり前だが、全てのタイプに対応するため、押し流すによる移動が可能である。
多く採用しすぎると盤面にダメカンが余計に乗るのとそこまで枚数を必要としない事も考慮し2枚に抑えた。
この構築では割られると回収する手段が無いのは少し痛手。

基本水エネルギー
超ブーストエネルギー◇の存在から8枚に抑えた。アクアパッチで回収できるのが他のエネルギーとの大きな違い。

・ダメージについて

基本的にエネルギー1個=20ダメージとして捉えると打点を計算しやすい。
止むを得ず逃げる等でエネルギーを切る場面も出てくるため、相手の構築を見ながらどれだけエネルギーを残せば安定して崩せるかを見ながら戦うのが基本。
ただし超ブーストエネルギー◇は誰に付いているかと場の2進化ポケモンの数でエネルギー自体のタイプや数が変わるため効果をしっかり頭に入れておく必要がある。

・立ち回りについて

序盤からアシレーヌGXとアシレーヌを合計3体立てる事を目指す。
アローラロコンやアローラキュウコンGX、テテフGXを上手く使って場を整え、最終的にアシレーヌで3体埋めて、アシレーヌ以外のポケモンから3体(ヌオーは最低限1体は必要)の盤面を作るのがポイント。
盤面が完成したらできるだけスタジアムを月輪の祭壇で固定してヌオーの押し流すやレインボーエネルギーと併用して逃げるエネルギーを節約するように立ち回り、HPを多く残したアシレーヌGXで相手の攻撃を余裕を持って受けながら無双するのが理想的。
GX技はここぞという時に使うと一気に形勢逆転する場合もあるためダメカンが溜まるまではできるだけ使わずとっておく。
相手がアローラキュウコンやフーパといったGXからの技を無効化するポケモンを出してきた場合でもグズマで裏のポケモンを引き摺り出してそちらから崩したりヌオーを使って一撃で持っていったりと対応できる手段が多いため、盤面さえ完成すればそう簡単には止められない。

・有利な相手
弱点を突ける炎デッキに対しては非常に強気に出られる。
中打点中心の構築に対してもかなり有利で、後半以降の突破を許さない。
対面とベンチに同時に攻撃する手段を持たない構築に対してはグズマ等を考慮しなければ容易に受け回しが効くため比較的強め。

・微妙な相手
基本的に展開が早い構築に対しては優位には立ちにくい。アシレーヌGXやアローラキュウコンで誤魔化して序盤を凌ぎ、盤面が整ったらGX技を消費して回復した後反撃に転じるように立ち回りを組み立てるとサイドレースを覆せる。
また、序盤からベンチを狙った攻撃を仕掛けてくるポケモンも少し苦手だが、ベンチに対して安定して60以上のダメージを出せるポケモンは多くないためそこまで強く意識する必要は無い。
他にも鋼タイプのポケモンはアローラロコンの弱点を突いてくるため、序盤は少し苦戦するかもしれない。

・苦手な相手
弱点を突いてくる上に展開が圧倒的に速い草デッキは非常に苦手。アローラナッシーは特にキツい。
他にも折角作った盤面を1度の攻撃でリセットしてくるパルキアGXを採用している水デッキも苦手で、相手の場にエネルギーが貯まってくるといつ詰んでもおかしくない状況になりかねないためパルキアGXを見かけたらエネルギーが貯まる前に相手のヌオーやパルキアGXを潰さないと厳しい。

・最後に

今回はヌオーのエネルギー移動を最大限に活用し、それなりに強いにも関わらずあまり採用されない(そして私が大好きな)アシレーヌGXを軸とした構築を紹介させて頂きました。
2進化を軸とした構築は、たねや1進化を軸とした構築と比較して構築の幅が明らかに狭いです。アシレーヌGXはまさにその典型的な例で、特にサブアタッカーに関しては潤滑油枠のヌオーが攻撃できる性能を備えていないカードだった場合、他にサブアタッカーいないじゃん!となってしまいます。ここから如何にヌオーが優秀であるかが伺えます。
実は記事を書いている途中でキングドラGXを主軸にしたり他のたねGX勢主軸にしてアーゴヨン足した方が強いんじゃないかと思ったりしたのですが、場のエネルギーを常に多く保てる事と主軸が崩されにくい事、またその主軸が安定した打点を持つ事はヌオーを採用する上で非常に重要と感じ、そのまま最後まで書くに至りました。(アシレーヌ使いたかったのが本音と言ってしまえばそこまでですが…)
今回はGXウルトラシャイニーにヌオーがレアリティSの色違いで収録されるそうなので、入手してデッキに入れたいと感じた方は、是非参考にしてみてください。
ここまで読んでくださった方には、感謝御礼申し上げます!

執筆者:Primarina.Yuki

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